タンス預金は新札に交換する必要がある?タンス預金の何が悪い?

日本では、2024年度(令和6年)に新紙幣の発行が予定されていますが、ご存知でしょうか?

 

新紙幣が発行されると、心配になるのが旧札の事です。

 

お金を銀行などに預けないでタンス預金にしている人もいると思いますが、旧札がそのまま使用出来るのか分からない人も多いと思います。

 

そこで今回は、タンス預金は新札に交換する必要がある?というテーマで、交換方法なども併せてご紹介していきたいと思います。

タンス預金とは?

タンス預金とは、一般的に現金を自宅のタンスや引き出し、封筒、貯金箱などに保管することを指します。銀行や金融機関を通さずに現金を個人で保管する形態です。

 

タンス預金は銀行口座や金融商品に比べてリスクが高く、以下のようなデメリットが存在します。

  1. 盗難や火災などの災害による損失のリスクが高い。
  2. 資産価値が下落しても利益を得ることができない。
  3. 預金金利を受けることができないため、資産の増加が見込めない。

 

一方で、タンス預金のメリットとしては、プライバシーの保護や即時に現金を利用できる点が挙げられます。

 

また、銀行などの金融機関に預けることに抵抗がある場合や、金融システムへの不信感がある場合に選択されることもあります。

 

ただし、法律や税制上の規定によっては、現金の保管や移動に制限がある場合もあります。

 

各国の法律や税務当局の規定に従い、適切な方法で資産管理を行うことが重要です。

 

タンス預金何が悪い?

タンス預金には以下のような潜在的な問題点があります。

  1. 盗難や火災などのリスク: タンスに現金を保管すると、盗難や火災などのリスクに晒される可能性があります。現金は非常に取り扱いが難しく、万が一の事態に備えることが難しいです。
  2. 目に見えない価値の低下: タンス預金は利息を生みませんので、インフレなどによる価値の低下に対して保護されません。現金は時間の経過とともに実質的な価値を失っていく可能性があります。
  3. 非効率な資産運用: タンスに現金を保管しておくと、その資金を有効活用することができません。投資や銀行預金などの金融商品を活用することで、資金を増やす機会や資産の多様化を図ることができます。
  4. 法的な問題: 大量の現金を保管しておくことは、一部の地域では法的な問題を引き起こす可能性があります。特に脱税や資金洗浄などの不正な行為の疑いがかかる場合、法的な取り締まりの対象になる可能性があります。

 

これらの理由から、一般的にはタンス預金は推奨されません。

 

代わりに、銀行預金や投資商品を活用することで、資産を適切に管理し、安全性や利益の確保を図ることができます。

 

また、現金を持ち運ぶ必要がある場合でも、必要最低限の金額に限定し、安全対策を講じることが重要です。

タンス預金は新札に交換する必要がある?

 

それでは早速、タンス預金は新札に交換する必要があるのかについて解説していきましょう。

 

結論から言うと、新札が発行されるからと言って今すぐに交換する必要はありません。

 

原則として、紙幣には強制通用力が存在するため、どんなに古い紙幣であってもそれが日本銀行券である限り、引き続き額面通り使用する事が出来る仕組みになっています。

 

しかし、新札の流通が多くなってくると、旧札から新札への交換の際に手間がかかるので、やはり少しずつ新札に交換していく方が後々安心だと言えるでしょう。

 

タンス預金で交換せずに現在も使える旧札は?

 

現在でも使用できる旧札は、下記の通りですのでタンス預金で手元にあるという人は参考にしてみてください。

 

【日本銀行券(紙幣)】

 

・旧壱円券(大黒天:明治18年発行)

・改造壱円券(武内宿禰:明治22年発行)

・い壱円券(武内宿禰:昭和18年発行)

 

A壱円券(二宮尊徳:昭和21年発行)

A五円券(彩文模様:昭和21年発行)

A拾円券(国会議事堂:昭和21年発行)

A百円券(聖徳太子:昭和21年発行)

 

B五拾円券(高橋是清:昭和26年発行)

B百円券(板垣退助:昭和28年発行)

B五百円券(岩倉具視:昭和26年発行)

B千円券(聖徳太子:昭和25年発行)

 

C五百円券(岩倉具視:昭和44年発行)

C千円券(伊藤博文:昭和38年発行)

C五千円券(聖徳太子:昭和32年発行)

C一万円券(聖徳太子:昭和33年発行)

 

D千円券(夏目漱石:昭和59年発行)

D五千円券(新渡戸稲造:昭和59年発行)

D一万円券(福沢諭吉:昭和59年発行)

 

タンス預金を新札に交換する方法

 

それでは最後に、タンス預金を新札に交換する方法をご紹介しましょう。

 

銀行の窓口で交換する

 

新札への交換は、ほとんどの銀行で行われています。

 

利用する銀行の通帳やキャッシュカードを持参して、旧札を窓口に持って行けば新札へ交換してもらえます。

 

銀行の両替機で交換する

 

銀行の両替機でも、旧札を新札に交換する事が出来ます。

 

通帳やキャッシュカード、銀行によっては両替機専用のカードを持参して新札への交換をします。

 

口座に入金してから引き出す

 

実は、自分の口座に入金してから引き出しても新札に交換する事が出来ます。

 

口座への入金は手数料もかからず簡単なので、窓口に行くのが面倒という人には一番おすすめな方法かもしれませんね。

 

タンス預金は新札に交換する必要がある?まとめ

 

さて今回は、タンス預金は新札に交換する必要がある?というテーマで、交換方法も併せて解説してみました。

 

新札が発行されても、タンス預金の旧札は変わらず使う事が出来ます。

 

今回は新札への交換方法などもご紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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